孤独のすすめ

2018.01.03 社長日記

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皆さん、こんばんは。いつも「社長日記」をお読みいただきありがとうございます。

今年一発目の書籍はこちら。五木寛之氏が昨年7月に著した「孤独のすすめ」

26万部を超えるベストセラーとなっていますね^^

日本は超高齢化社会、財政不安、周辺諸国との緊張関係が高まる等、決して楽観できな状況であるのは周知の事実です。

そんな中で、五木氏は集団の中で自分の意見を持つ「和して同ぜず」の精神で、現実を直視するべき、説いています。

まとめると、

タイトルだけを見ると誤解してしまうかもしれないが、「孤独というのは独りになると言っているのではなく、和して同ぜず。皆と一緒に仲良く物事を進めていくなかで、均一化せず、自分を失わず、自立するべき」と言うことです。

同じ「孤」の字でも、仲間から外れて存在を失う「孤立」とは全く意味が違います。例えて言うなら、合唱やコーラスで違った声の人たちが、ソプラノ、アルト、といったパートを失わずにハーモニーを作る。それが「孤独」の身近な例です。

最近、テレビに引っ張りだこの「ひふみん」こと加藤一二三氏がいい例です。バラエティー番組の場で和しているように思います。でも、コメントを振られると自分の意見を口にできる。五木氏の言う、本当の意味での「孤独の象徴」かもしれません。

面白い表現がありました。「あきらめる」と。

物事を投げ捨ててやめよう、という意味の「諦める」ではなく、「明らかに究める」という意味の、「あきらめる」だと。孤独が、独りで暮らすという意味とは違うように、ですね。

で、その心は現実直視。上ばかり見ていると眩しいだけ。下り坂の時期を迎え、足元の黒い影という現実をありのままに、真っ直ぐに見ると言うこと、と。

人生80年、90年時代を自立して生きられるヒントが満載で、現代社会を生きるバイブルでもあります。

一読の価値が十分にあります^^